価格とデザイン性が重視される照明器具の主なメーカー【商業施設や海外への展開も行っている】
注文住宅では、間取りや仕様を確定させたあと、着工前後で「電気工事打ち合わせ」を行います。その際にどの照明器具をどこに設置するのかを入念に打ち合わせしていきます。
一般照明器具と住宅用照明器具
一般的なシーリングライトやLED電球では、パナソニックとアイリスオーヤマがシェアを独占しています。王座に君臨するパナソニックに対し、低価格な照明器具を開発・販売したばかりのアイリスオーヤマがわずか数年でほぼ互格の状況になっています。
ただ、一般照明器具と戸建てやマンション・ビルなどで使われる住宅用照明器具はまったく異なっており、販売しているメーカーも大きく違います。住宅用照明器具にはシーリングライトだけでなく、ダウンライト、ブラケットライトなど、電気工事士しか設置できないさまざまな種類のライトがあるのです。
シーリングライト
天井に直接設置し、部屋全体を均一に照らす照明。現在ではLEDを使用し、機能性だけでなく環境への配慮をした商品が普及している。
ダウンライト
天井に電球を埋め込んで、照明器具が目立たないように施工する照明。新築住宅を建設する際に選ばれることが多い。
ブラケットライト
壁面に取り付けられ、廊下や階段などに用いられる照明。インテリアとしてリビングなどに設置されることも多い。
住宅用照明器具の主なメーカーの特徴
住宅用照明器具のシェアNO.1は、一般照明器具と同じパナソニックです。人気も含めて、機能・性能の商品ラインナップも豊富で、まさに万能のメーカーといえます。デザインは比較的シンプルなものが多いです。そのほかに、住宅用照明器具で人気なのがオーデリック、大光電機、コイズミ照明です。
オーデリックはデザイン性に富んだラインナップが豊富です。また、他のメーカーと比較してオリジナル要素の強い個性的な照明器具が多い特徴があります。
大光電機はとくにラインナップの豊富さに定評があり、その種類の豊富さを武器に、商業施設や海外への展開も強めています。
コイズミ照明は、オーデリックや大光電気に次ぐラインナップを展開しており、店舗施設向きの商品も豊富です。とくにインテリア・デザイン性の高い器具を強みとしてプロ向けに展開し、家電量販店での販売などについてはあまり力を入れていません。
一般照明器具と住宅用照明器具
住宅用照明器具の主な有名メーカー
室内の温度や湿度を一定に保つ換気、冷暖房の主なメーカー【換気効率を向上する】
エコ・省エネを重視している住宅業界。住宅メーカーにとってはどのメーカーの換気・冷暖房を採用していくかがとても重要なポイントです。換気と冷暖房をワンセットで考える新たな戦略を見ていきましょう。
熱交換システムの採用
換気には、機械で吸気・排気する「第1種換気」、自然に吸気・機械で排気する「第3種換気」という分類があります。以前は第3種換気が当たり前でしたが、いまの住宅メーカーでは換気効率の高い第1種換気が増えてきています。また機械で吸・排気を行う際、室内の温度が一定に保てるような熱交換システムが主流になってきています。
主な換気メーカー
熱交換できる換気システムを製造している有名なメーカーとしてはダイキン工業や三菱電機が挙げられます。
ダイキン工業は空調システムやルームエアコンでも高い品質の商品を製造し、空調・換気では世界でNO.1のシェアを誇る巨大企業です。また、三菱電機もダイキン工業と同様に空調やルームエアコンなども製造する大手総合電機メーカーです。
換気システム
近年「24時間換気システム」を備えた住宅も増えている。1時間で室内の半分の空気が入れかわることを目安に、空気の流れを作っている。
ダイキン工業
空調機器において、世界1位の売上を計上しているグローバル企業。国内外にグループ会社を持ち、事業展開国数は150カ国にも上る。
最新住宅の冷暖房システムの種類やメーカー
住宅の冷暖房システムにもいくつかの種類があります。全館空調や床暖房、蓄熱暖房、温水暖房、地中熱ヒートポンプなどです。それぞれに特化して製造しているメーカーと、複合的に扱っている大手メーカーがあります。
ダイキン工業やパナソニックなどは全館空調・床暖房システムなどを製造しています。また、リンナイやノーリツなどのガス給湯器・ガスコンロを扱うメーカーでは温水暖房なども作っています。蓄熱暖房はオルスバーグジャパン、日本スティーベル、インターセントラルというメーカーが製造しています。